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【店主紹介】元消防士が小川町で始めた塩そば専門店 – 麺屋ギャオス誕生秘話

麺屋ギャオスの店主として、日々お客様に塩そばをお出ししている私ですが、実は6年間消防士として地域の安全を守る仕事をしておりました。
今回は、なぜ消防士からラーメン店主になったのか、そして私たちが大切にしている
「満たすことで、つながる。」という想いについて、皆様にお話しさせていただきたいと思います。
消防士時代 – 地域を守る6年間で学んだ「満たし合い」
私は比企広域消防本部で6年間消防士として勤務していました。
比企広域消防本部は小川町を含む広域エリアを管轄しており、地元小川町はもちろん、近隣地域の安全を守る重要な役割を担っていました。
消防士として学んだ「コップから溢れる水」の意味
消防士の仕事を通じて深く実感したのは、「自分のコップから溢れた水でしか他人のコップは満たせない」という真理でした
- 自分が心身ともに満たされていること – 体調管理と精神的な安定
- チーム全体が満たされること – 仲間との信頼関係構築
- その先にある地域住民の安全 – 溢れ出るエネルギーでの奉仕
- 満たされた人同士の支え合い – 地域コミュニティの絆
緊急現場では、まず自分たちが落ち着いて準備万端でなければ、人の命を守ることはできません。
これは後に私の企業理念となる考え方の原点でした。

密かに抱いていた夢 – 「食」を通じた豊かさの提供
消防士として働く一方で、私には密かに抱いていた夢がありました。
それは「いつか自分でラーメン屋を開いて、”食”を通じて日常を豊かにしたい」という想いでした。
ラーメンへの情熱の源
元々ラーメンを食べるのが大好きで、休日にはよく県内外のラーメン店を食べ歩いていました。
そこで感じたのは、「一杯のラーメンが持つ、人を幸せにする力」でした。
「忙しい一日の終わりに食べる一杯のラーメンが、こんなにも人の心を満たし、笑顔にできるのか」
その瞬間、ラーメンは単なる食事ではなく、人と人をつなぐ大切な架け橋だと実感しました。
消防署で勤務している時期から、趣味として自宅でラーメン作りを始めていました。
「溢れる想いが、一杯に宿る」という現在のブランドバリューの原型が、この頃から心の中で育っていたのです。
人生の転機 – 2023年3月、新たな挑戦への決断
2023年3月、私は消防署を退職しました。
きっかけはWeb制作のフリーランスとして独立するためでしたが、この時期には妻が二人目の娘を妊娠しており、家族にとっても大きな転換期でした。
運命的な出会い – シェアキッチンでの第一歩
2023年3月、偶然目にしたシェアキッチンのチラシ。
これが「塩そば専門店 麺屋ギャオス」物語の始まりでした。
そして2023年5月、「塩そば専門店 麺屋ギャオス」がシェアキッチンで産声を上げました。
最初は週1日のみの営業という小さなスタートでしたが、そこには大きな想いが込められていました。
- まず自分自身を満たす – ラーメン作りへの情熱を形にする
- 家族と共に歩む – 妻と娘たちと一緒に築く未来
- お客様の日常を豊かに – 一杯のラーメンで小さな幸せを届ける

地元小川町への深い愛着 – 「地域がめぐる」想い
私にとって小川町は、ただの出身地ではありません。
「人が満たされ、地域がめぐる」理想を実現したい、心の故郷です。
小川町で感じる「満たし合い」
たまたま生まれ育った場所ではありますが、小川町には特別な魅力があります
- 程よい田舎感 – 心を落ち着かせてくれる環境
- 地域の人とのつながり – 互いを思いやる温かい関係
- 地域の優しさ – 困った時に自然と支え合える関係性
- 子育てに最適な環境 – 次世代を育む豊かな土壌
現在も家族4人で小川町に住み続けており、
「地元で『満たすことで、つながる』を実践したい」
という想いがようやく実現できたのが麺屋ギャオスです。
家族という「満たし合い」の原点
私たちの「満たすことで、つながる。」理念の原点は、家族にあります。
家族と共に歩む麺屋ギャオス
私たち家族は、妻と娘2人の4人家族です。
消防署を辞めるタイミングでは、妻が二人目の娘を妊娠中という、まさに人生の大きな節目でした。
2023年9月に二人目の子供が誕生し、
2024年2月に念願の小川町での麺屋ギャオス開業を果たしました。
そして2024年4月からは、妻も一緒に麺屋ギャオスで働いてくれています。
「まず自分自身が満たされること。
その溢れ出る幸せが家族へ、スタッフへ、そしてお客様や地域の皆様へと伝わっていく。
自分のコップが満ちているからこそ、
本当の温かさを周りの人たちにお届けできると信じています。」この考え方こそが、私たちの企業理念
「自分のコップから溢れた水でしか他人のコップは満たせない」
の実践そのものなのです。
企業理念を体現する店舗運営 – 「目配り・気配り・想いやり」
消防士からラーメン店主になった今も、根本的な価値観は変わりません。
それは「満たされた自分であることが、誰かを満たす力になる」という信念です。
クレドを実践する日常
麺屋ギャオスでは、以下の3つの姿勢を大切にしています:
1. 目配り – “気づく”ことで、はじまる満たし合い
- お客様の表情や仕草に気を配る
- スタッフ同士の状況を把握し合う
- 店内の空気感を敏感に察知する
2. 気配り – “先を読んで動く”ことが、信頼を育てる
- お客様が求めていることを先読みしてサービス提供
- スタッフが動きやすい環境を整える
- 混雑時の効率的なオペレーションを心がける
3. 想いやり – “心で寄り添う”ことが、味にも出る
- 一杯一杯に心を込めるラーメン作り
- お客様一人ひとりとの対話を大切にする
- 地域の方々への感謝を忘れない
「満たされた職場」が生む好循環
消防士時代に学んだ最も重要なことは、
「チーム全体が満たされてこそ、最高のサービスが提供できる」
ということでした。
麺屋ギャオスでも、この考えを最優先にしています
- スタッフが心地よく働ける職場環境の構築
- お互いを支え合うチームワーク
- 成長し合える関係性の促進
- みんなが気持ちよく働ける職場作り
スタッフ一人ひとりのコップが満ちているからこそ、
それが自然とお客様へと溢れ出し、最高のおもてなしにつながるのです。

2024年2月 – 小川町本店開業「溢れる想いが、一杯に宿る」
シェアキッチンでの経験を積み重ね、
ついに2024年2月、念願の地元小川町での本格開業を迎えました。
開業に込めた想い
小川町での開業は、私にとって
「消防士として培った『奉仕の心』をラーメンで表現する」
新たなスタートでした
- 溢れる想いが、一杯に宿る – 心から満たされた状態で作る塩そば
- “食”を通じて、日常を豊かに – 地域の方々の日常のごちそうとして
- 人が満たされ、地域がめぐる – 麺屋ギャオスを起点とした地域活性化
開業初日には、消防士時代の同僚や地元の方々が多数お越しくださり、
「美味しかったよ」と声をかけていただいた時は、
「満たすことで、つながる。」を実感した瞬間でした。

秩父店開業 – 「満たし合う社会」の拡大
小川町本店が軌道に乗り始めた頃、家族で訪れた秩父での体験が、私たちの理念をさらに広げるきっかけとなりました。
秩父で感じた「つながり」の力
秩父の人々の温かさと居心地の良さは、どこか小川町に似たようで私には特別に感じられるものでした。
2025年4月の秩父店オープンにより、私たちは「満たされた人が、互いに満たし合う社会をつくること」
というミッションをより広い地域で実践することができるようになりました。
株式会社GYAOS設立 – 理念の結晶化
2025年、私たちは株式会社GYAOSを設立いたしました。
これは単なる事業拡大ではなく、私たちの理念を社会により広く届けるための重要な一歩です。
企業として目指す未来
株式会社GYAOSとして、私たちが目指すのは
- 「満たすことで、つながる。」を体現する組織作り
- 働く仲間全員が誇りを持てる企業文化の構築
- 地域社会に貢献する食文化の創造
これからの麺屋ギャオス – 私たちの使命
変わらない想いと進化する形
消防士からラーメン店主、そして会社経営者になっても、根本的な想いは変わりません
- 地域の皆様への奉仕の心
- 「満たすことで、つながる。」の実践
- 家族と共に歩む人生への感謝
お客様への約束 – ブランドバリュー3箇条
私たち麺屋ギャオスは、以下をお約束いたします:
1. 溢れる想いが、一杯に宿る。
つくり手が心から満たされているからこそ生まれる、本気の一杯をお届けします。
2. “食”を通じて、日常を豊かに。
お客様にとっての“日常のごちそう”として、小さくても確かな豊かさをお届けします。
3. 人が満たされ、地域がめぐる。
働く仲間の満足→お客様の笑顔→地域の活性化という正の循環を創り続けます。
最後に – 皆様への感謝とこれからの決意
消防士時代から現在まで、多くの方々に支えられて今の私たち、そして麺屋ギャオスがあります。
消防士時代の同僚たち、地元小川町の皆様、シェアキッチン時代からの常連のお客様、秩父の皆様、そして共に働くスタッフ…。
全ての方々への感謝の気持ちを、一杯一杯の塩そばに込めてお作りしています。
「自分のコップから溢れた水でしか他人のコップは満たせない」
私たちはまず自らを満たし、その溢れ出るエネルギーで皆様の日常を少しでも豊かにしたい。
そして、その幸せが地域に、社会に広がっていく未来を創りたい。
これが、元消防士が始めた小さなラーメン店の、大きな夢です。
これからも「満たすことで、つながる。」を体現し、家族一丸、スタッフ一丸となって、皆様に愛され続ける麺屋ギャオスであり続けるよう努力してまいります。
ぜひ、私たちの想いと企業理念が詰まった塩そばを味わいにいらしてください。
きっと、一杯のラーメンを通じた新しい「つながり」を感じていただけるはずです。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
株式会社GYAOS / 麺屋ギャオス
代表取締役 内藤 雄一
📍 出身・在住:埼玉県比企郡小川町
👨🚒 前職:比企広域消防本部 消防士(6年間)
👨💻 現在:株式会社GYAOS代表・Web制作フリーランス
👪 家族:妻・娘2人の4人家族
🍜 2023年5月:シェアキッチンで麺屋ギャオス開始
🏪 2024年2月:小川町本店開業
🏪 2025年4月:秩父店開業
🏢 2025年:株式会社GYAOS設立
企業理念:「自分のコップから溢れた水でしか他人のコップは満たせない」
ミッション:満たされた人が、互いに満たし合う社会をつくること
コアバリュー:目配り・気配り・想いやり
※この記事は株式会社GYAOS代表取締役 内藤雄一が自身の体験と企業理念を基に執筆しました。